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猩猩のはな歌・つぶやき


by xingxingsing
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■青海省ってどこ?

そもそも、青海省ってどこ?というと、中国の、北西部にあります。(図右上:中国全土)

 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_233553.jpg


青海・チベット高原の北東部に位置し、新疆ウイグル自治区 、甘粛省、四川省、チベット自治区の四省・自治区に隣接しています。

そうそう、昨年開通した『青蔵鉄路』の青は青海省の『青』、『蔵』はチベットで、青海省から『世界の屋根』といわれる青海・チベット高原を通ってチベットへぬけています。

古くから、チベットへ抜ける陸路である「ゴルムドルート」も平行して走っていて、毎日内地⇔チベット間を多くのトラックが行き来しています。

■ゴルムド到着

 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_23102960.jpgで、前日夜8:45に西寧を出発した寝台列車は、西へ向かってひたすら走り、この日の朝8:30にゴルムド(格er木/ガラム)に到着。走行距離800キロ。122元(約1700円)

寝台列車は、3段ベッドになっていて、シーツなどとっても清潔。心配していた喫煙については車両の外のみで、車両内はすべて禁煙。消灯は午後10時。

初めての寝台列車体験は、去年11月の陽朔→北京の26時間。(陽朔編で紹介します・・)
疲れていたのもあって、ぐっすり眠って12時間のらくらく快適移動。

ゴルムド駅からそのまま乗っていくと、チベットのラサに到着するのですが、現在外国人はここで下車。ゴルムドには、少数民族であるチベット人、回族、土族、サラ族など多くが住んでます。

 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_0333673.jpg 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_0335336.jpg 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_0341745.jpg

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同じ電車に乗ってたのは、2人。駅前の金地賓館で参加登録。朝ごはんの麺を食べて、休憩、各装備品確認のあと、11時に西大灘へ向かって出発。(ゴルムド海抜:約2800m)




■予期せぬ災難@西大灘

ゴルムドから西大灘への走行距離は約90キロ、ゆっくり車で約2時間。途中、荒涼とした砂利と岩肌の景色が延々と続く中、唯一と思われる観光スポット「昆侖泉」で記念撮影してさらに上り、西大灘に到着。天気は曇り。

西大灘の宿泊所は、これから登る玉珠峰の北壁を眺める場所に位置し、海抜は4000m。
この日はここで宿泊して、高山症状対策適応の予定。

 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_11272968.jpg 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_11275721.jpg


 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_11281821.jpg
午後1時に到着、先に到着していたグループと一緒にお昼を。なるべくおなかを満腹にしないよう、少しずつ、そして量にも気をつけて、ゆっくり噛んでの食事。水分をまめに、そしてたくさんとるように、との指示。1日4リットルは飲んだほうがいいとのこと。(麦茶パックはご覧の通り。)酸素がこの時点で平地の3分の2しかないということで、急激な動き(立ち上がったりとかも含めて)は避けること。

午後は、先に来ていた人たちとおしゃべりしながら極力水を飲む。

午後2時。まだ大丈夫。

この日、ベースキャンプ(BC)までいけると思っていたので、なんとなくがっかりしたような、気が抜けたような。一人も知り合いがいないここより、BCにいる友人(今回ガイドを務める人たち)に会っておしゃべりしてるほうがずっといい、と思いつつ、先日の四川省・四姑娘山でも最初の夜に高山反応で頭痛に見舞われたこともあり、やっぱりここは謙虚に謙虚に。

平地と比べると酸素量が少ないので、目への影響を懸念して、この日2時間しかつけてなかったコンタクトをはずす。(今回は1日使い捨てを持参。)昼食後、テーブルを囲んでおしゃべりはするものの、がちゃがちゃいろんな音や話声がやけに耳につくのと、誰かしら次々に吸っていくタバコの煙が気になって(ちょっとかぐだけで、胸が苦しくて不快。平地でもそうだけど、ここではますます。)さらに、目の上がすご~く重くて、眠~い感じで、なんとなくぐったり。


 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_1126252.jpg登山時に使うハーネスの装着方法や、ロープの結び方、アセンダーの使い方の実習。
元気な人たちは、他のロープの結び方実習。(リリと、サラ族の宿泊所のスタッフたち)


 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_11305824.jpg17:20、ひとりふら~っと外出。ゆーっくりしたペースで散歩。まだ日は明るい。(8時半~9時くらいまで明るい。)外の空気をすってちょっとリフレッシュ。


 6178.6mへ@青海・玉珠峰(2:ゴルムド~西大灘) _f0128239_11314444.jpgそう。同じ海抜の高いところでも、先日の四川省と違って、ここには植物がまったくない。木もない、草もない、な~んにもない・・・(♪なんにもない なんにもない まったく なんにもない 生まれた 生まれた 何が生まれた 星がひとつ 暗い宇宙に 生まれた・・・♪ 「はじめ人間ギャートルズ」のテーマ曲)

この日は曇り空で気圧が低かったのもあり、ギューっと圧迫されているような感じ。1時間ちょっと歩いて戻る。昨日からの泊まり組みで、高山症でダウン1名。彼はずっとはきっぱなしで、顔色も悪く、顔を伏せてる状態。ずつうもまだないし、目の上が重くて眠気だけの私はまだ大丈夫かな、なんてたかをくくる。

19:40。夕食は、麺。おかずはなし。
なんとなく食欲はなし。でも、食べなきゃと思い、半碗をさらにお湯で薄めてよく噛んで食べる。周りの人たちも、あんまり食がすすんでないよう。

20:00。適応初日は、なるべく夜11時前には寝ないように、というのが彼らの常識らしいけど、目の上が重くて難儀なこと、前頭が「どくっ」「どくっと」と脈打つように痛むこと、視界の焦点もうまく合わないので、一足先に横になることにした。どっちにしろ、早く床についても、夜中に目が覚めても、眠ることにかけては自信がある。

1室3ベッド。北京からきたリリとウェイドンカップルと同室。先に横になる。

寒気、頭痛。

さっき食べた麺も体の中でもぞもぞ動いてるかんじ。
上からも下からも「きそう」な感じ。
まもなくトイレへ。下のほうからぼわっとたくさんアウトプット。
体は軽く、すこしだけすっきりして再度ベッドに横たわる。

寒い(と感じる)ので、暖房をつけてもらうとき(練炭式ストーブなので、寝るときには消す予定)、万が一のためのビニール袋が欲しいというと、大きめのカップラーメンの空き碗を二つ、バケツ代わりに持ってきてくれる。ベッド下に置くこと数分、嘔吐。続けてもう一回嘔吐。

なんとなく体は楽になった感じだけど、頭痛がやまない。ベッドの上でダウンを着て、ダウンの寝袋+上から布団をかけてるのに寒気がする。

BCの登山ガイドの友人たちとは携帯は通じず(BCだけが電波が届かない・・)、ここの適応責任者の安先生と、ここに泊まっている皆が心配して見に来てくれる。ゴルムド(海抜の低いところ)まで戻したほうがいいのではないか、と相談してる。

夜中に安先生が、ペットボトルに詰めたお湯を湯たんぽ代わりに持ってきてくれる。
これがなんとも心地よく、ここから船をこいだように眠りに落ちたり、頭痛に起こされたり・・。

漆黒。

次の日へ続く
# by xingxingsing | 2008-04-28 18:44
午前2時にやっとパッキングが終了。5:30に目覚ましで起きて出発の支度をしていると、数分後に海抜5761mのキャンプ1からウェークアップ・コール。

縁あって参加することにした、中国北西部、青海省にある玉珠峰登山。

5月1日・労働節の祝日にあわせて、青海登山協会が主催した『五・一登山節(5月1日労働節・登山祭)』には、中国全土から、約40人弱の愛好者が参加。参加者は、初心者から経験者までいろいろだ。

6178.6mへ@青海・玉珠峰(1:西寧)_f0128239_1912987.jpg8:20AMの国内線飛行機に乗るのに、6時半前(空港までは30分弱)には出なくちゃいけない。最近のいろいろで、荷物検査が厳しくなっているからだ。


6178.6mへ@青海・玉珠峰(1:西寧)_f0128239_1829217.jpg7:00AM 空港に到着。国航(エアチャイナ)の発着は、新しくできたターミナル3。オリンピックに向けて整備されたなんとも豪華できらびやかなデザイン。赤と金で統一されている。余裕のあるこの朝、しばらくは飲めないだろう大杯ラテで朝食。

荷物をチェックインすること、19.8キロ。オーバーサイズのチェックイン荷物は、カウンターで伝票シールを張ってもらった後、自分で別の特別カウンターにもっていかなくてはいけない。いちいち、よいしょっと掛け声をかけている私をみて、後ろの現地人が、「我来吧(手伝いましょう)。」と、手伝ってくれる。

空港にいる、裕福だと思われるこの国の人たちは、なんとなくうきうきしていて、オリンピックのために外国客に何かできることはないか、と心の余裕が見られる。

それにしても、ちゅうごくって、アメリカに似てるなぁ、と思うことが多々ある。
広い国土、活用されていない土地の多さ、ダイナミックな自然環境、そんな都市間を結ぶ市民の一般交通手段である空路。飛行機が特別な乗り物だと思っていた私が、初めてのアメリカ国内線で、そのなんともなさにびっくりさせられた当時の感覚を思い出す。

北京から西へ約1600km、その間の風景は本当にダイナミックだ。

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搭乗時間2時間10分、青海省省都の西寧へ到着。


???不思議な感覚。

何でだろう。

チベット語が目に飛び込んでくるからだけじゃない。


6178.6mへ@青海・玉珠峰(1:西寧)_f0128239_23483861.jpgクライミングの世界大会が行われるこの青海省だが、荒涼とした土地が占める北西部のこの都市は、発展がまだまだ遅れをとっていて、飛行機の発着も極端に少ない。荷物が出てくるコンベアも2つ。(起動中なのは一つ。一つは単なる予備か?)

そして、声をかけてくる(違法・合法)タクシーの運転手がいない。発着数が少ない上に乗客も少ないから、商売も割が合わないんだろうな。

おかげさまで誰にも邪魔されることなく到着ゲートをくぐる。

しかし物事には二面性があるわけで、逆に町へ向かうタクシーも少ない。空港リムジンバスも飛行機発着時刻にあわせてしか出発しないから、次は何時間も後になる。

危うく乗り遅れそうになりながら、バスへ向かって走っていくと、ちょっと動悸が。あれ?もしかしてここって高原?後で調べてみると、西寧の海抜はすでに2275m、越後三山の頂上より高い。(八海山・1779m、中の岳・2085m、越後駒ヶ岳・2003m)

快適な大型バスで、町の中心までは約40分~1時間、22元(約300円)。整備された高速でらくらく。

登山協会の張さんに、回族(ムスリム)料理をご馳走になり、夜発の切符を手配していただき、夕方、青海省で2番目に大きいといわれる格尓木(ガラム/ゴルムダ)へ向かう。(その2へ)

おまけ:西寧の風景

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# by xingxingsing | 2008-04-27 13:58

6-week off

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長さは2センチ。なぜか色違い。

(ここからは興味のある人だけ読んでね。)

More
# by xingxingsing | 2008-03-24 10:09

最近のネット事情

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらからネットの一部が見れなくなっています。公に差し障りのあるコメントは避けますが、ちょっと不便です。

テレビも含め、ニュースの一部へもそうですが、単なる個人使用であるexblogへもアクセスできません。自分のブログのトップページのほか、時々コメントくださるjurongseijinさんや、ujadoさん、うおぬまのcommunity cafeさんも含めてです・・・。(涙)

自分のブログは、ログインして、投稿することや、頂いたメッセージを拝見することはできるのですが、コメントへの返信や、一度投稿した記事の修正や、自分の記事の観閲などができません。と~っても不便を感じてます。

ということで、コメントを下さった(下さる)皆さまへ:

いつも覘いて下さってありがとうございます。
コメントはいつもありがたく読ませていただいています。
こちらは変わらず健康で元気にしております。

こんな規制には負けずに、去年より、カイチョより(笑)、
少しだけ多くの記事をアップしたいと思いますので、
変わらぬご支援、どうぞよろしくお願いします。


《小波さんとその仲間さんへ》

お久しぶりです!メッセージ書き込みありがとう!
小波さんの上海転勤、歓迎光臨♪ 心よりお待ちしています!

ところで、上記事情によりメッセージ返信遅くなってごめんなさい。

続きはまた・・・。もしよかったら、メールください。(二人のアドレス変わってないのかな?)
最近実家の近くで一人暮らしを始めたもう一人の仲間も含めて、みんな別々の場所だけど一緒にスカイプなどできるといいね。近々近況報告など!(ドイツにも遊びに行きたいです♪)
# by xingxingsing | 2008-03-23 10:58
ここ何日か、自分のメインページにアクセスできません。

エキサイトのヘルプページや、お問い合わせフォームもだめ。

それどころか、お友達のエキサイトブログも観閲できません。

やっとの思いで見つけたのが、このサイト

読むと、この国からエキサイトブログへのアクセスが、この国側からの巧妙な規制によりブロックされているのではないか、ということ。

やはり、不特定多数のちゅうごく在住者から同じ問題が寄せられていました。

最近たべものやそのほかでこちらからこの国のことを取り上げる人がいるからかもしれないとのこと。でも、ほとんどの人たちは、気をつけてるしそんな覚えはないとのこと。

じょうほうの規制、本当にそうだったとしたら、こんなことしてたらだめだよなぁ、と思いつつ、また何十年前とあんまりかわってないじゃんねぇ、とおおきな失望感を覚えた最近でした。
# by xingxingsing | 2008-03-02 17:26